自薦面白いアネクドート10選
アネクドートというものをご存知でしょうか。
アネクドートとは、ロシアや旧ソ連で作られたジョークのことです。
日本人ではなかなか理解できないものもありますが、分かりやすくて面白いものもあるので
是非見てみてください。
- 1.世界で一番おかしなアネクドート
- 2.刑期の長さ
- 3.批判したら?支持したら?
- 4.通行人との会話
- 5.兵士とテレビ
- 6.鶏と卵
- 7.アダムとイブ
- 8.自由出国
- 9.偉大なマジシャン
- 10.ホットライン
- まとめ
1.世界で一番おかしなアネクドート
判事が頭を抱えて笑い転げながら法廷から出てきた。
同僚の判事が寄ってきて一体何がそんなに可笑しいのかと尋ねた。
「今世界で一番おかしなアネクドートを聞いたからね。」
「へえ、どんな話なのか教えてくれよ。」同僚の判事が聞いた。
「そりゃ無理だ。だって、たった今それを言った奴に10年の刑を喰らわせてきたとこ
だしね。」
アネクドートは政治的なものが多かったため、言論統制が激しかった旧ソ連などの社会主義国家では、統制対象になりました。それを皮肉ったアネクドートです。
2.刑期の長さ
アブラモヴィッチは5年の刑を宣告され、10年間服役し、幸運にも刑期を残して釈放された。
旧ソ連では様々な理由で(有罪冤罪に関わらず)突然逮捕されて収監されるといったことがありました。 そんなソ連の司法システムの矛盾がよく分かるアネクドートです。そんな矛盾についてのアネクドートをもう一つ。
3.批判したら?支持したら?
とある強制収容所の大部屋に3人の男が収監されていた。
その中の1人が別の1人に尋ねた
「なんでお前さんはここにブチ込まれたんだ?」
「共産党の幹部だっていうポポフを批判したら、このざまさ」
「へぇ、そうなのかい」尋ねた当人が言った。
「こちとらポポフを支持したってんで、ここに送り込まれたんだがね」
2人の会話を耳にして、また別の1人が言った「そのお前さんたちが言うポポフとやらはだな・・・」
「「ん?」」
「私のことなんだけどね」
批判しても、支持してもなんならその本人まで収監される。 実際に当時のソ連ではこういったことは日常茶飯事でした。
4.通行人との会話
個人が政治的なことを考えただけで逮捕される。思想統制の恐ろしさがよく分かります。
5.兵士とテレビ
兵士が将校に質問している。
――同志上級中尉どの! 夜、テレビを見てもよろしいでありますか?
――見てもよろしい。しかしつけてはいかん!
兵士はテレビ番組を見たいけれども、将校は兵士がテレビというものが何かを見たいと勘違いしている。 当時のソ連軍将校は無学な人が多かったため、このようなアネクドートで揶揄されていました。
6.鶏と卵
Q.「鶏と卵の、どちらが先にあったか?」
A.「共産化の前には、両方ともあった。」
ソ連の深刻な食糧難 から生まれたアネクドートです。食糧難系のアネクドートは他にも結構あります。この関係でもう一つ。
7.アダムとイブ
Q.「アダムとイブはどこの国の人だったか?」 A.「もちろんロシア人である。彼らには何も着るものが無かった。彼らには住む家もなかった。そして地上の楽園で暮らしていると信じていた」
着る物もなく、食料もなく、家もなく、ただ共産主義は素晴らしいということだけを聞かされ続ける。 旧ソ連の実態はこんな感じでした。
8.自由出国
ブレジネフがコスイギンにいった。
「国境を開放するように世論が要求しているが、もし自由に出国を許すと、わが祖国には我々二人しか残らないのじゃないかね?」
するとコスイギンがいった。
「二人しか残らないというが、それは君と、ほかにだれなんだい?」
後期から末期のソ連は上層部の腐敗も酷いものでした。 国のトップですら亡命を図るというおかしさを表現するアネクドートです。
9.偉大なマジシャン
フルシチョフは農業政策の失敗で小麦を北米から輸入しました。そのことを皮肉ったアネクドートです。
10.ホットライン
これはもう解説不要ですね。
まとめ
今回は旧ソ連のアネクドートの中でも面白いものを取り上げました。他にもたくさんあるので気になる方は調べてみてください。
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